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アイシーオーのすまいづくり・インテリアづくり

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ウォールコーディネート □計画時見えない壁□

5月も今日で終わり、寒い雨の晦日です。

さて「ウォールコーディネート」という言葉お聞きになったことがありますか。
横文字の多い業界で、日本語でいえないの・・・、と思いつつも言葉にしてしまうのですが・・・。
インテリアコーディネートの領域の中でも、特に意識されにくい壁まわりの調整について、その必要性を、強調した言葉です。

一般的に、設計者が入った計画でないものは、展開図というのが作成されません。
インテリアに関しては、配置・電設・設備等平面図をベースに計画が進められる事になります。
窓もカーテンもドアも、エアコンやスイッチ、コンセントもみんな平面図に書き込まれます。・・・結果、壁にはそれぞれのものが調整されないままついてしまうことになります。
カーテンはコーディネーター、電設は設計者、エアコンの取付は工事会社、それぞれの都合で計画や取付がされますので、出来上がってみるとあっちこっちに点在し、見苦しい状態になります。それらを私たちは『視覚的ノイズ』といっています。

たとえ、展開図を描いたとしても、全体に対する納まりを配慮しなければ、チェックしなければ、やはり同様の結果となります。
「ウォールコーディネート」の目的の一つ目は、縦・横のラインを揃え、納まるべきものが、納まるべき箇所へ納まるよう計画して『視覚的ノイズ』を取り除き、整然とした壁面(空間)をつくることにあります。

二つ目に、納まるべきものを納めた後のしつらいです。
絵の掛け方、大きさやバランスのとり方、カーテンの丈や取付位置の決め方などさらに空間を美しくデザインするための計画です。
先に絵を飾る壁がない・・・、ということを描きましたが、それらは意識して計画しなければできないのです。

それらをトータルに計画したり、チェックしたりするものインテリアコーディネーターや設計士や『ライフスタイル空間デザイナー』の仕事ですが、まだまだ十分に機能しているとはいえません。
建ちあがるまで解らない・・・、ではなく、この壁がどうできあがるのだろうと想像力を働かせてチェックして行きましょう。(・・・本当は図面で計画、チェックするのよ。)
ウォールコーディネート □計画時見えない壁□_f0154243_14365922.jpg

窓や開口部の高さなど横のラインをあわせる。また縦の線も家具の配置などとのバランスを
とって、決めるとすっきとした空間が出きます。




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by ico-project | 2008-05-31 11:35