アイシーオーのすまいづくり・インテリアづくり

cmico.exblog.jp
ブログトップ

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』にみる日本の美

節電が求められる今夏、我が家も、LDのスポットライトを4個を外し、ダイニングのペンダント(LED)とフロアースタンドだけにしました。

大人だけの家族ですから、何の不都合もありません。

時々、部屋やベランダにキャンドルを灯して楽しんだりもしています。


明かりを落とした街や住まいに、暗い・・・といった意見だけでなく、何か新しい空気が感じられる気配もあります。

そんな中、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を思いだし、再度読んでみました。
以前から素晴らしい随筆とは思っていましたが、今回は改めて、言葉の一つ一つが体に染み渡る気がしました。

日本の気候風土、気候風土に根差した建築、建築が生み出す空間、肌の色、肌の色を美しく見せる衣装や化粧、そしてそれらの中で築き上げられてきた
食やその器や道具・・・文化・・・を、「陰翳の作用を離れて美はない。」と語っています。

おおよそ80年も前に、明るく便利になっていく代償として、それによって失われていく『陰翳の美』を按じて、この随筆を書いている。

私も長く空間づくりに携わり、美的感性を養う源泉は『陰翳』と思ってきました。

少し、夜の明かりを落としただけで、『陰翳』の存在を思い出す・・・『暗い!』ではなく、『陰翳の美』という素晴らしい文化があったことを思い出す。

谷崎潤一郎も文末に書いています。・・・・・まあどう云う工合になるか、試しに電燈を消してみることだ。・・・・・と。


そうそう・・・、我が家の電気代、エアコンを省エネ対応に替えたこともあり、その他の節電努力も含めて昨年比25%(先月)のダウンです。



f0154243_12363572.jpg

我が家のグリーンカーテン…実際の室温における影響は調べられませんが、見た目の涼しさは大変大きいです。
[PR]
by ico-project | 2011-07-29 12:02